絵を投稿したら、知らない人から突然アドバイスされた。デッサン狂いを指摘された。求めていないのに。
すごく嫌な気持ちになった。
これっておかしい?教えてくれてありがとうと言うべきなの?正直うざいし、描く気失くす。
いえ、まったくおかしくないです。その反応はいたって正常。
自分の描いた絵に勝手にアドバイスされるのって、他人の想像以上に嫌なもんです。された人しかわからない。
わたしも経験あるので、その気持ちはよくわかります。
勝手にアドバイスされたらどうすべきなのか。
結論から言うと、「アドバイスは聞くな。でも、利用しろ」です。
以下で詳しく解説していきます。
この記事を書くわたしは独学で底辺からpixivフォロワー4万人になった絵描きです。
Contents
絵に勝手にアドバイスされたら無視していい
絵に勝手にアドバイスされたら、当然のように無視していいです。
だって、アドバイスが欲しくて絵を見せているわけじゃないのだから。
絵に限らずですが、求めていないのにアドバイスされるというのは基本うざいものなのです。素直に「うざっ!!」って思っていいんですよ。
どんなに丁寧な言葉遣いで言われようと、勝手なアドバイスは等しくうざいです。ただのお節介。なんでわざわざ反応を返さなければいけないのでしょう?無視一択です。
「お前に絵を直してもらうために描いてんじゃねーよボケカス」くらいに思ってOK。
ただし反応は一切見せないこと。そうすれば相手もモヤモヤさせることができ、一番の反撃になるからです。
その人に向けて何も言わないのはもちろん、その件について匂わす発言をTwitterでしたり、その人を攻撃やブロックしたり過剰反応もしないこと。何もしなくていいのです。(悪質に粘着してくる場合は、黙ってブロック。)
例えば「絵に勝手にアドバイスもらうのって嫌なものだな」とか、「クソなコメントする人っているんだね〜」とか呟くのも反応しているのと同じなのでNG。何もなかったかのように振る舞うのです。
勝手にアドバイスされても無視でいいが、残るモヤモヤはどうしたらいい?
勝手にアドバイスをされたら、無視して反応しないにしても気にはしてしまいますよね。
気にしないようにしよう、忘れよう、と思っても、無理ですよね。モヤモヤして「自分の絵がおかしかったんじゃないかな」と心のどこかで思ってしまうものです。
どうしたら気にしないで済むの?
どうしたらこのモヤモヤした気持ちを失くすことができるの?
そんなふうに悩みますよね。
わたしも底辺の頃何度か同じ目に合いましたし、モヤモヤした気持ちをなんとかしたいと思いました。どうやってこのモヤモヤに対処すべきか書いていきます。
それは、あえてそのモヤモヤを抱えたままにすることです。
えっ何言ってんだ?って思いますよね。理由はちゃんとあります。
モヤモヤが消えても、絵は上手くならない
なぜ、モヤモヤを抱えたままにするべきなのか。
それは、そのモヤモヤを記憶から消去できるとしてもあなたの本当の悩みは解決しないからです。
あなたの本当の悩みは、勝手にアドバイスをしてくる人の言葉を消すことではなく、「絵がもっと上手くなりたい」ということではないでしょうか?
モヤモヤが消えたところで、アドバイスされるような要素、絵を見る人達が「ここ変じゃない?」と目がいく部分が絵に残っているとしたら、嫌じゃないですか?
勝手にアドバイスしてくる人は嫌な人とは言え、いつまでもモヤモヤが残るのは、自分でも自分の絵のおかしいところに気づき始めているからではないでしょうか。
もしこのモヤモヤが消えたら自分の絵をおかしいと疑う気持ちも消え、何もなかったことになります。ダメージはなくなるけど、前進するわけでもありません。ゼロになるだけ。
本当に絵が上手くなりたいと願う人にとって、それって「もったいない」ことだというのがわたしの持論です。
アドバイスは「モヤモヤさせられた」という事実だけ利用する
だったら、モヤモヤが消えないこの間、やるべきことは一つです。
その「自分が気づいたおかしいところ」をはっきりさせ、そこを集中的に練習することです。
そう聞くと「勝手にアドバイスをしてきたうざい人のアドバイスを聞くみたいで嫌だな」と思うかもしれませんが、それとは全く違います。
それどころか、勝手にアドバイスしてきた人は的外れなアドバイスをしている可能性が十分あるので、そのまま鵜呑みにして信じてはいけません。絵の添削をやっている掲示板でも、添削の方が下手とかよくありますよね。
絵が上達するためには、本当におかしいところを見つけなければいけないのは、あくまで自分。うざい人が教えようと憧れの神絵師が教えようと、描く自分が「ここおかしい」と気付けない限り成長はないのです。
そしてその「自分でおかしいところに気付く」ことこそがとてもとても難しく、だから絵は簡単に上手くならないのです。自信満々、自己満足で描いた絵を一人で眺めていたって、おかしいところにはまず気づけないのです。
勝手にアドバイスする人の意見は聞かなくていい。ただ、「自分をモヤモヤさせた」これだけは事実です。ここだけ利用します。
モヤモヤした気持ちで自分の絵を見たら、「どこかがおかしい」という疑いの目で自分の絵を見ることができます。だから上手くなるきっかけを掴め、自己満足から抜け出せる。
「モヤモヤ」は、上手くなるきっかけ。
消すのではなく、利用してください。
きっかけだけ利用して、勝手にアドバイスする人は無視して、「自分で」おかしいところを見つけましょう。
おかしいところを見つけたら、さっさと新作を描くことでモヤモヤは消える
そして新作をさっさと描くこと。自分がおかしいと気づいて練習して鍛えたところは、二度と同じ失敗をしないこと。
そうして新作に意識を向ければ旧作のモヤモヤは完全に過去のことになり、悩むことはなくなります。
ただし、また新作の評価にモヤモヤする結果になる可能性は十分あります。落ち込みますが、その時もやることは同じです。どこが悪かったのかと考え、そこを鍛えて次の新作に生かすこと。その繰り返しをしていけば、いつのまにか確実に上手くなっています。
モヤモヤしても自分の絵の改善点がはっきりしない場合の対処法
そうは言っても、それでも自分の絵を見てもどこがおかしいのかわからない、という場合。
理想としている上手い絵や資料と見比べてください。しつこいくらいに。
上手い絵と見比べるのは、結構つらいことだと思います。でも、だからこそ効く。特効薬は苦いのです。うわっ自分の絵下手すぎ…って顔真っ赤でつらくなるくらいでいいです。
見るだけではなく、お手本を「思い出し模写」してみると自分の思い込みにすぐ気付きますよ。
思い出し模写についてはこちら→「絵は模写するだけで上達する」と思っている人は一生下手な理由
思い込みで描いているところにさえ気づければ、そこを模写で練習するのみです。
ただ、模写しても効果を感じられない、ということもありますよね。
そんな方は「よく見て描く」方法を知り、手癖を増やしてしまえば解決します。誰でもできる方法はこちらのnoteで紹介しています。→https://note.com/tomitomu/n/n00df92aa6fec
手癖についてはこちら→絵の手癖を直す方法は「手癖を増やす」ことです
アドバイスを「利用」して上手くなったわたしの体験談
何年も前のわたしの話ですが、pixivなどに投稿して「胴長すぎ」「足細すぎ」(例)みたいな内容のアドバイスや指摘をされたことがあります。求めてないのに。
傷つくし、気にしないようにしても気にしてしまうし、正論に感じてもむかつくし、自分の絵が変なことに気づきはじめても目を逸らしたくなる。自分を否定された時、自分を変えるというのはものすごく難しいことです。
嫌なコメントがなくても、思ったより評価が低いだけでモヤモヤして落ち込んでしまいます。
ただ、むかつくアドバイスも期待外れの評価も、上手くなるためには全部利用してきました。それがこちらの【実体験です】最速で絵が上手くなる方法【独学でOK】で書いた上達法に繋がっています。
わたしは絵が上手くなるたびに、何が変わったのかというと自分の思い込みです。
人は何もきっかけ無しに変わることはできません。無傷のまま、思い込みを変えるのはとても難しいことです。わざわざ自分の非を認めたい人はいません。
毎回自分の本気の絵をpixivにぶつけて打ちのめされる結果になったからこそ、改善点を自分で見つけて思い込みを変えていくことができたのです。
例えばアニメやドラマで嫌なやつが味方ポジションに変わる時も、必ず何か事件が必要ですよね。それと同じです。
絵が上手い人を見ていると、無傷で簡単に上手くなれたかのように錯覚してしまいます。
でも実際は真逆で、絵が上手い人は下手な頃にもっとたくさん落ち込んだり傷ついたり、どうしたらもっと上手くなれるだろうと真剣に悩んできた人なのです。
落ち込んだり傷つきたくない気持ちは当然誰でもある。ただそれ以上に「絵が上手くなりたい」という欲求のほうが上ならば本気絵を描き続け、改善する方法を模索し続けられる。上手い人は、だから絵が上手い。それだけです。
上手くなりたい!自分の好きなものをもっと可愛くかっこよく描きたい!と強く願っているあなたなら、その素直な欲求に従っていれば上手くなれます。
自分は無傷でいたいだけなのか?そんなことより、どうしても絵が上手くなっていい絵を生み出したいのか?自分の心に聞いてみてください。
まとめ:絵に勝手にアドバイスされても聞くな。利用しろ。
以上、まとめると絵に勝手にアドバイスする人は無視するべきですが、モヤモヤしたその自分の気持ちは利用するべきです。
絵の上手い人に嫉妬してつらい人は、上手くなるチャンスだ!【克服できた話】