イラスト上達

「絵は模写するだけで上達する」と思っている人は一生下手な理由

  • 毎日模写を頑張っているのに、上達しない…
  • 模写が嫌い。でも上達したい。毎日毎日模写しないとダメだよね。
  • 模写なら上手いのに、自分の絵になると下手になる

そんな悩みを持つ方への記事です。

模写はプロの人も勧めていますし、とても勉強になるのは事実。

しかし、わたしが言いたいのは以下の3つ。

  • 模写を毎日する必要はありません。
  • 何も考えずにやっても意味がありません。
  • 成果が出ないという人で、模写に時間をかけすぎている人はもう模写はやめてください。

どうしてなのか、描きたい時しか描かないスタイルのわたしの経験に基づいて書きます。

また、効率的な模写の方法についても書きます。

✔この記事を書くわたしは

  • 独学で底辺からpixivフォロワー3万人レベルに上達
  • 絵歴=pixiv歴=8年

「絵は模写するだけで上達する」わけではない理由

「絵は模写するだけで上達する」と思って、何も考えず模写をしたり、「正確に模写する技術」を磨いても何も意味がありません。理由は以下の3つ。

  • 模写が苦手だけど上達できた
  • 模写は上達の「方法」であり、模写して出来た絵に意味はない
  • 何も考えず時間をかけて模写した効果を確かめたが、意味なかった

模写が苦手でも上達できた

わたしは正確に模写するのが今でも苦手です。

模写はつまらないし、1枚の模写を完成させたことなんてほとんどないです。

そんなことより自分の作品を描きたいですし。

たまに「必要だからやりたい」と思った時、必要な部分の模写しかやりません。

「精密な模写」で勝負したら、初心者とそれほど大差ないかもしれません。

でも上達できました。

模写は上達の「方法」であり、模写して出来た絵に意味はない


わたしが同じ絵を本気で模写したものを昔と今で比べたとしたら、あまり変わらないはず。正解の絵がはっきりありますから、下手でも時間をかければ限りなく近づけられます。

しかしそうして模写して出来上がった絵自体に、意味はないです。

最終的には自分で考えたものを描くのであって、見たものを見たまま写す劣化版コピー機になるためにしているわけではないですから。

コピー機先輩

呼んだ?

人間

コピー機センパイ…!

一生かけても、あなたのスピードと正確さには敵わない

何も考えず時間をかけて模写した効果を確かめたが、意味なかった

何も考えずしっかり模写したあと、何も見ずに同じものをどのくらい描けるかやってみたら全然上手に描けませんでした。このまま続けても効率が悪いので、ただ時間をかけて模写するのはすぐやめました。

上手に描けないものほど、たくさんの思い込みで描いています。

普通に何も考えず模写しても、簡単には思い込みに気が付きません。思い込みに気づけなければ成長はなく、模写はただの時間の無駄です。

もし昔の自分に絵を教えてあげられるなら速攻で言ってやりたい、「お前は思い込みをしている」と。

こんな模写は絶対絵が上達しない

「模写」と一言で言っても、おそらく人によってやり方が全然違うと思うんです。

クロッキーレベルの速度で描いたものを「模写」と呼ぶ人もいれば、写真のように精密な模写を「模写」と呼ぶ人もいるかと思います。

そっくりそのまま描くだけの精密な模写は、上達に非効率すぎる

そっくりそのままの写真のような模写は、時間がかかりすぎるわりに得るものが少ない、非効率すぎる模写です。

ただのコピー機になるための練習になっています。

これは「精密に模写する技術」を売りにしたい絵師にはいいですが、萌え絵を描くには時間のロスでしかありません。

さらに、精密な模写は初心者でも結構「上手く描けた感」を味わえるので、「描いただけで満足する」という、一生下手くそルート一直線。

上手いと思って自分の思い込みに一つも気づけなければ、上達しないからです。

残念ながら自分のイメージを絵にできる人は「見れば描けるのは当たり前」。「イメージで描く力」を得るための模写には、次に書く方法を試すべき。

絵を上達させる、効率的な模写の方法

絵が上達する模写:「思い出し模写」をする


思い出し模写は効果バツグン。やり方はシンプルです。

✔思い出し模写のやり方

  • お手本を見ずにイメージで描く
  • お手本と見比べて間違い探しする

はい、これだけ。

つまり、上手い人に添削してもらわなくても、最初から添削がある状態で描けるってことです。

例えば「人の足って意外とカーブしてるんだな」と考えながら模写すると、何も見ずに描く時に「足は意外とカーブしてるんだぞ」という意識が絵に現れてきます。こうやって考えながら模写できるならば模写は意味があります。

それができない人、難しい人もいるでしょう。


何も考えずする模写はその通り描いて終わりになってしまいます。

ところが思い出し模写をすると、自然と「何も考えず描く」を禁止できます。

こう描いたらこう表現できると、表現方法をひとつひとつ盗めれば十分です。思い込みで描いていた部分に気付ければ十分。大量に模写していても何も得られなければ、時間の無駄です。

コピー機先輩

私には完全なコピーしかできない。創造できるのは人間だけだ、私の真似をしている場合ではない。

絵が上達する模写は、そのあとも重要。練習した要素を応用して自由に描く

練習をしたあとは、そのまま終わってはいけません。

練習した要素を応用して何も見ずに自由に描いてみてください。

これで「いつもの手癖では絶対描けない絵」が描けていれば、その模写は確実に効果があったと言えます。

練習した要素を応用する例:

  • メイド服の描き方を練習したなら、推しキャラにメイド服を着せていろんなポーズで描く
  • あおりの練習をしたなら、推しキャラをあおりでいろんなポーズで描く

自由に描いてみてうまくいかないところを見つけたら、資料を見るなどして再確認すればok。

いいものが描けたらそれを下絵に完成までもっていく流れを作れば、自然に作品が増えて上達につながります。

英語を覚えようと思ったら、単語帳を覚えるだけでは英語が話せません。英語が話せる人は英語を使っているから話せるんです。

模写して学んだ要素が英単語のひとつひとつだとしたら、「それを使って自分のイメージした絵を描く」ことが「英語を使う」にあたるはずです。

絵が上達する模写にするには、自分の弱点をわかった上で練習する

模写ばかりしても上手くならない原因として、練習の質が悪いというのがあります。

質の悪い練習とは、「自分の絵のどこが下手なのかわかっていないまま練習する」ことです。詳しくは↓の記事で解説しています。

・絵の練習をしても上手くならないと悩む人は、練習をやめるべき。

まとめ:上達に意味のない模写は今すぐやめて、効率的な模写をしましょう

何時間も何枚も模写すればいつかは上達する、と根性論だけで意味のない模写をしていても、無駄です。

根性論ではなく、試行錯誤。

思い出し模写したり、自分の絵で実践しながら効率的に行いましょう。