ああ〜、手、描きたくない。
描きたくないからつい描かないポーズを選んでしまう。
練習しても上手くならないし、つまらないし、なんか簡単に描ける方法ないの?
そんな悩みに答えます。
この記事を書くわたしは、独学で8年以上萌え絵を学び、底辺からpixivフォロワー4万人になった絵描きです。
この記事を読めば、手の練習をする面倒な時間を全カットして、他のことに使える上、手を上手に描くことが可能。
結論から言うと、タイトル通り「手を描く練習はしなくていい」です。
え?何言ってるの?
と思うかもしれませんが、事実、わたしは8年間ほとんど手を描く練習をしていません。
代わりに、あるものを使っています。
未だに、手を何も見ずに描くとそれなりに下手ですが、上手いように見せることはできるので、pixivでブクマ10000以上とれる絵は描いています。これが事実です。
なぜ、手を何も見ずに描くと下手なのに、上手いように見せて、pixivでブクマ10000とれるのでしょうか。
答えは以下。
Contents
手を描く練習をしなくても絵が上手く見える理由
はい、答えは簡単です。見て描いているからです。
描いている手とは反対の手を鏡に映し、資料にして描いています。
ここで
「違うよ、俺は何も見ずにさらさらと手が描けるようになりたいんだよ」
「見て描いていたらいつまでも上達しないんじゃないの?」
と思った人は、この先もよく読んでください。
わたしが手を描く練習をやめたきっかけ
わたしも底辺の頃は、手が全然描けない!手を何も見ずに描けるようにならなければ!と思って練習もしていたのです。
しかし、見て描けばそれなりに描けるのに、見ないで想像で動かした手を描いてみても、実際とは全然違うものになります。
手って可動するところが多すぎるし、構造や動きを完璧に理解するのは難しすぎます。
ところが、絵が上手い人のお絵描き生配信とか、見たことある人ならわかるかと思いますが、上手い人でも一発で完璧な手が描けるわけじゃないんです。
そして「ああ、結局上手い人でも資料を見て描くんだな」とわかってきました。むしろ、上手い人ほど資料をきちんと見ています。
上手い人ほど資料を見る、この言葉は、わたしが聞く限り絵が上手い人全てが口を揃えて言います。
下手なのは、資料を見て描かないから下手なんです。
見て描いていれば、初心者でもそれなりに上手く描けるし、それを繰り返しているうちに見なくてもそれなりのレベルになっています。それなりのレベルになっても、怪しい部分はきちんと資料を確認して描く、それは絵の上手い人がみんな当たり前にやっていることです。
逆に「何も見ずに上手い手が描けるようにならなきゃ!」と必死こいて練習して、本番の時には資料を見ないというのが、いつまでも下手な人の特徴です。
手が下手なのは致命的。いかに練習なしで確実に上手く描けるかが重要
人物を描く場合において、手というのはしょっちゅう描くことになる上、状況説明や感情表現においても重要なパーツ。
なので手は、最低限違和感ないレベルで描けないといけません。
しかしそこで「ああ、手を頑張って練習しなきゃなあ…」というのは、いつまでも上手くなれない人の発想です。
「手は見て描けばいいだけだから、簡単だな。他のことに時間を使おう」これが上手くなれる人の発想です。
手の練習を最小限に、上手に描く方法
手を上手く描けるように見せるには、ただ自分の手を見るだけではなく、ポイントがあります。
手の練習を最小限に上手に描くポイント①鏡で映して見る
手はいつでも見れますが、自分の手は意外と資料として使いにくいです。
理由は、自分視点からしか描けないからです。自然な手を描くには他人視点で手を見る必要があります。自分視点だと手首を無理やり曲げて見ることになるので、腕との繋がりがおかしくなりますし、視点が近すぎてパースがきつくなってしまいます。
そこで、わたしは本気絵を描く時いつも、利き手と逆の位置に鏡を置いて、自分の手を資料として確認しながら描いています。
反対の手を描く時はビューを反転して描けばいいだけなので、片手だけ見れば描けます。
手の写真を撮って資料にしていたこともありますが、鏡だとちょっとポーズや角度を変えたくなってもリアルタイムで動かせるところが便利で、鏡を使うようになりました。
なんでもいいので鏡1つあれば、どんな手も無限に描ける資料が完成。わたしはクルクル回るタイプの卓上ミラーを使っています。
手の練習を最小限に上手に描くポイント②アニメ模写する
手は、単体で練習するのではなく、アニメ模写して他の部位と一緒に「ついでに」描いて練習してしまえばデフォルメもできるようになります。
・アニメ模写について書いた記事はこちら≫ポーズも構図も浮かばない人へ。速攻で鍛える方法
自分の手を見て描くのには、以下の欠点があります。
- 自分の手っぽくなり、老若男女の描き分けができない
- リアルすぎる
可愛い女の子がゴツい手になっていたら嫌だし、逆に、イケメンが弱弱しい手になっても萌えない。また、特に女の子の手はリアルすぎると、あまり可愛く見えません。
なので萌える手を描くには、最低限のデフォルメは必須です。
手を見て描くのは、そっくりその通り描くためではなく、「違和感なく描くために見る」って感じです。指の方向、曲がり方、長さなど、大体合っていればOK。それに対し、萌える絵を描くために必要なこと、それがアニメ模写。
アニメ模写をしていると、描きたいキャラクターの手を描くことができる上、絵の上手い人がどのようにデフォルメしているのかもわかってきます。
しかも、その手に合ったポーズを描きながら練習できるので、一挙両得。
まとめ:手を描く練習はしなくていい。最低限のデフォルメだけわかったら、きちんと見て描くだけでOK
以上、手を描く練習はしなくていいという話でした。